北朝鮮の朝鮮中央通信は2024年10月、金正恩氏が砲兵総合軍官学校を訪れ、砲実弾射撃訓練を視察したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の朝鮮中央通信は2024年10月、金正恩氏が砲兵総合軍官学校を訪れ、砲実弾射撃訓練を視察したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部は11日、国会国防委員会に提出した業務報告資料で、北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアを支援するため派兵した後、武器や弾薬などの支援を続けていると明らかにした。支援の規模は長距離砲約200門や兵力約1万1000人、相当量の弾薬などで、兵力や武器、弾薬の追加支援も可能との見解を示した。

 昨年11月、申源湜(シン・ウォンシク)国家安保室長が北朝鮮のロシアに対する長距離砲の支援について初めて言及し、支援の規模は「160門以上」としていたが、その後に追加支援が行われたとみられる。

 国防部は、北朝鮮が今年、国防力発展5カ年計画の最終年を迎え、ロシアの支援を受け核・ミサイルの完成度の向上や通常戦力の近代化に取り組むとの見方を示した。また、ロシアへの支援の見返りとしてロシアから大陸間弾道ミサイル(ICBM)の大気圏再突入技術、原子力潜水艦など先端軍事技術が移転される可能性を注視していると強調した。

 北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)に対するトランプ米大統領の友好的な発言に反応を見せず、ミサイル発射や金氏の核施設視察などを公開していることに関しては、「今後の米朝対話に備え、有利な環境をつくる意図」と分析した。

 韓国に対しては韓国国内の政治状況を見極めながら、全地球測位システム(GPS)妨害電波の発信を続けていると明らかにした。


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