ソウル行政裁判所は「処分によって申請人に生じる回復が難しい損害を予防するための緊急な措置が必要と認められる」とし、「執行停止により公共の福利に重大な影響を及ぼす恐れがあるとはみなし難い」と説明した。
文化体育観光部は昨年11月、サッカー協会に対して行った監査の結果を発表し、鄭氏や金楨培(キム・ジョンべ)常勤副会長、李林生(イ・イムセン)技術総括理事など幹部らに対し、資格停止以上の懲戒処分を科すよう協会側に求めた。
サッカー協会は先月21日、これを不服とし、同部の処分要求の取り消しを求める訴訟を起こし、処分の執行停止を申し立てた。
裁判所が執行停止を認め、鄭氏に対する文化体育観光部の懲戒処分の要求が効力を停止し、懲戒処分の必要性については裁判で争われることになった。
また鄭氏への懲戒処分が判決確定まで留保されたことで、鄭氏は今月26日に行われる同協会の次期会長選挙の候補者としての資格が維持された。サッカー協会は、資格停止以上の懲戒処分を受けた人物は協会の役員になれないと定めており、文化体育観光部の要求どおりに懲戒処分が下されれば、鄭氏は候補者の資格を失う見込みだった。
サッカー協会の次期会長選は当初、先月8日に行われる予定だったが、選挙の前日の7日、同選挙に立候補していた許丁茂(ホ・ジョンム)氏が選挙の差し止めを求めた仮処分申請をソウル中央地裁が認め、今月26日に延期されていた。鄭氏は今回の選挙で4選を目指す。
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