「うつ病は罪ではない…殺人教諭はその罪を償うべき」、有名大学精神科助教授が指摘=韓国報道
「うつ病は罪ではない…殺人教諭はその罪を償うべき」、有名大学精神科助教授が指摘=韓国報道
米国イェール大学医学部のナ・ジョンホ精神医学科助教授は、韓国で発生した「大田小学生殺害事件」に関連し、加害教諭のうつ病歴が過度に強調されることは不適切であると主張した。

 ナ教授は自身のSNSに「うつ病は罪ではない」と題する文章を投稿し、同じ年頃の娘を持つ父親としての思いを述べた。「非常に胸が痛む出来事であり、被害者のご両親が感じている感情は想像もできない」とし、「加害者は当然の罪を償うべきだ」と記した。

 一方で、ナ教授は「何も明らかになっていない状況で、メディアがうつ病の休職歴を次々と取り上げるのは不適切だ」と警鐘を鳴らした。「罪は罪人にあるのであって、うつ病は罪ではない」と強調した。

 さらに、ナ教授は「このような報道は、うつ病に対する偏見を強化し、助けを必要とする人々が治療を受けられなくなり、韓国の精神的な健康の危機をさらに悪化させる」と指摘した。韓国のうつ病治療率は依然として10パーセントに過ぎず、10人中9人が適切な治療を受けていない現状を明らかにした。

 最後に、ナ教授は「人の命は医師だけが救えるものではない」とし、「ペンでも人を救い、また殺すことができることをどうか忘れないでほしい」と訴えた。
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