大田教育庁のチェ・ジェモ教育局長は11日、会見を通じ、A教師は「今月6日、同僚教師の腕を折るなどの暴力的な行動を見せたため奨学士を派遣したものの、派遣当日に事件が起きた」と話した。
チェ局長は、「A教師はうつ病などの問題で休職し、昨年末に復職したが、今月6日に暗い教室で1人でうろうろしている姿を見た同僚教師が『一緒に退勤しましょうか』、『ちょっと話をしましょうか』などと声をかけると、ヘッドロックをかけたり手首を強くつかんだ」とし、「これを受け学校側はA教師に注意をし、同僚教師に謝罪させ、A教師を教頭の隣の席で勤務するよう措置を取った」と説明した。
大田西部教育支援庁も現場の状況を把握した後、A教師に対し休暇などを通じ分離措置を取ったほうがいいという意見を出した。これを受け奨学士2人は10日午前、現場点検のためこの学校に派遣されたものの、同日午後、A教師が学校の視聴覚室で1年生の女児を凶器で刺し死亡させる事件が発生した。
A教師は休職前まで2年生の担任を受け持っていたことが確認された。また、昨年12月初めから6か月間、うつ病により疾病休職したものの、25日後に早期復職したと把握された。
チェ局長は、「休職・復職関連の規定上、医師の診断書を添付し教員が復職を申請すれば30日以内に必ず復職させることになっている」とし、「精神科専門医の日常生活が可能だという所見が記された診断書が添付されており、これをもとに復職させた」と復職の理由を説明した。
ただ、学校は教科専門業務を担当させ、昨年12月27日からこの小学校は休みに入っていたため、実質的な授業は行われなかった。
チェ局長は、「A教師は復職前までは特異な点のない経歴20年の静かな教師だった」とし、「薬の服用をきちんとすれば教職を正常に遂行できると判断した」と話した。
一方、大田市教育庁はきょうから14日まで哀悼期間を設けることにした。
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