高齢ドライバー事故増加…「VR突発状況テスト」導入=韓国
高齢ドライバー事故増加…「VR突発状況テスト」導入=韓国
韓国ではことしの年末までに、75歳以上の高齢ドライバーが運転免許の更新時に受ける適性検査に、仮想現実(VR)を活用した運転能力の自己診断評価が導入する予定だ。

12日、行政安全部と警察庁などによると、このような内容を盛り込んだ「2025年国家歩行安全および利便性向上実行計画」を策定した。

適性検査に追加されるこのシステムは、75歳以上の高齢ドライバーが自らの運転能力を確認できる自己診断方式で進められる。

運転者がVR機器を装着し、仮想の運転席に座ると、信号のない左折やコーナリング時に発生しうる突発的な状況が展開される。

この検査で運転能力の不足が確認された場合、警察庁は運転免許の自主返納を促すためのコンサルティングを提供する予定だ。

あわせて、高齢ドライバーの安全対策として「アクセル・ブレーキの踏み間違い防止装置の基準」も策定する。

聯合ニュースによると、65歳以上の運転者による交通事故の割合は、2010年には5.6%(全交通事故22万6000件中1万6000件)に過ぎなかったが、2020年には14.8%(20万9000件中3万1000件)に増加し、2023年には20.0%(19万8000件中2万9000件)にまで上昇した。

しかし、高齢ドライバーの免許返納率は昨年2.2%にとどまった。10年前の2014年は0.05%であり、増加はしたものの期待には及ばない状況だ。

警察庁関係者は「高齢運転者による交通事故が相次ぎ、超高齢社会に突入したことを踏まえ、このような自己診断システムを導入することになった」とし、「試験運用の結果を踏まえ、システムの導入拡大の可否を決定する方針だ」と述べた。

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