韓国天文研究院などによる宇宙望遠鏡を打ち上げへ、NASAと共同開発=韓国報道
韓国天文研究院などによる宇宙望遠鏡を打ち上げへ、NASAと共同開発=韓国報道
韓国宇宙航空庁と韓国天文研究院は、米国航空宇宙局(NASA)と共同開発した宇宙望遠鏡「SphereX」が2月28日、米国カリフォルニア州所在のバンデンバーグ空軍基地から打ち上げされる予定だと発表した。

SphereXは2019年から開発が始まった、開発費2800億ウォン(約295億9891万円)規模の中型宇宙望遠鏡だ。カリフォルニア工科大学が主管し、12の関連機関が参加する開発プロジェクトとなる。

SphereXでは、地上で観測しにくい紫外線の観測が可能。打ち上げに成功すれば、暗い銀河における光の総量も測定でき、銀河の形成と進化について知ることができる。

ソウル大学物理天文学部のイ・ジョンフン教授は「SphereXを利用し、最小2万個の天体にある水や二酸化炭素といった氷の成分を検出する研究に挑戦する。星と惑星の生成過程における氷の役割を分析し、生命体の起源について解明したい」と述べる。

韓国天文研究院は近赤外宇宙望遠鏡技術を基に2016年、SphereXの企画段階から参加。2019年に共同開発を進めてきた。同院は220度の宇宙環境を実現する宇宙環境試験装置の開発を担当し、光学・分光の性能テストを主導してきた。観測資料を処理するソフトウェアの開発にも協力している。
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