小学生殺害した女性教師…専門家「うつ病ではない。異常動機殺人のパターン」=韓国
小学生殺害した女性教師…専門家「うつ病ではない。異常動機殺人のパターン」=韓国
キョンギ(京畿)大学犯罪心理矯正学科のイ・スジョン教授はテジョン(大田)市で小学生女児を殺害した女性教師(48)の犯行がうつ病とは関係がなく、反社会的な性格障害による「無差別殺人」とみられると分析した。

イ教授は13日YTNラジオに出演し、この事件でキム・ハヌルちゃん(8)を殺害した女性教師の犯行動機などについて話した。

イ教授は、「まず初めにうつ病はこのような種類の暴力行為とは全く因果関係がない」とし、「実際に本当に多くの教師が業務の難しさからうつ病の治療を受けている。そのためこのように発表すれば、その人たちがみんな教職不適応者ではないのかというレッテルを貼られる問題があるため、適切ではないと考える」と述べた。

また、「警察が発表したことの中で私が最も注目しているのは、復職から3日後に『腹が立った』と話したこと」とし、「結局は腹が立ってこのような事件を起こしたとみられるが、実際はうつ病よりも性格的に深刻な問題があったのではないか。復職後にいくつか暴力的な行為が報告されている。5日前にパソコンがうまくできないからと破壊した。持続的な問題があった人のようだ」と話した。

イ教授は今回の事件が「無差別殺人」と似たパターンだと説明した。イ教授は、「被害妄想を伴う統合失調症や、または極度の反社会的な性格障害などの問題を持っている人が、結局は本人の腹いせや防御を目的に最も防御能力の低い人を相手に一種の報復劇を起こした」とし、「この加害者の特性、例えば女性で大人で、そこに勤務する人なので、その空間内で最も防御能力が低い子どもを選んだ蓋然(がいぜん)性が非常に高いとみられる」と説明した。

そして、「うつ病患者は一般的に自害の可能性が非常に高いが、そのような類型とは動機が異なる」とし、「別の教師と争った時もなぜ自分だけ不幸なのかと話した。それがかなり反社会的な思考と関連したコメントだった蓋然性が非常に高い」と付け加えた。

イ教授はまた、心神耗弱による偶発的な事件とは考え難いと話した。イ教授は、「精神疾患に起因して被害妄想、精神錯乱状態で起こした殺人事件のような場合に偶発性がある。しかしこの事件は全くそうではない。心神耗弱に該当する疾病では全くない」とし、「奨学士が来て何か不利な面談が行われ、報復する目的で昼休みに無断で外出し道具を買った。そして午後に目標を達成した。結局は非常に綿密な計画殺人だとしか考えられない」と述べた。

イ教授は、「時間帯も選び、場所も防音された視聴覚室。CCTV(防犯カメラ)もない。結局は子どもが1人になる時間まで待ち、集団から離れた最も防御能力の低い被害者を物色したようだ」とし、「もともとは子どもが塾に行かなければいけない状況だった。このような過程が綿密に計画したとしか考えられない」と強調した。

一方、今月10日午後6時ごろ、大田市ソ(西)区の小学校の視聴覚室で8歳のハヌルちゃんがこの学校の40代の女性教師に刃物で刺された状態で発見された。ハヌルちゃんと女性教師は付近の病院に運ばれた。ハヌルちゃんは心停止の状態で病院に運ばれたものの、その後死亡してしまった。
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