ミラー氏は朝鮮半島と関連した宇宙領域における脅威に関連し、「北朝鮮の弾道ミサイル開発と発射、北朝鮮からの弾道ミサイル技術拡散など無責任な行動を懸念している」と述べた。
また北朝鮮が次にどのような行動を取るのか予測するのが非常に難しく、今後もそれが続くとみられるため監視を続ける必要があると強調した。
北朝鮮の偵察衛星技術については、これまでは衛星のシステムに問題があったが、最近打ち上げられたものについては、初期段階の運用に成功したとみられるとし、「その技術が国連安全保障理事会決議に違反し弾道ミサイル開発に利用される可能性を懸念している」と話した。
ただ、「米国は地球上で最も優れたミサイル警報・追跡システムを備えている」とし、「北朝鮮から打ち上げられる人工衛星や弾道ミサイルはすべて最初から全段階を探知・追跡し、同盟国も同じ映像を見ることができるよう、データを最大限共有する」と説明した。
そのうえで「韓国と米国の同盟はこれまでになく強力な状態」とし「誰であれこの強力なパートナーシップに挑戦することは失敗につながるだろう」と強調した。
ミラー氏は昨年1月、宇宙作戦司令部司令官に就任した。韓国を訪問したのは就任後初めて。韓国では在韓米宇宙軍司令部を訪問した。訪韓に先立ち、日本で在日米宇宙軍司令部を訪問した。
ミラー氏は2022年に在韓米宇宙軍司令部が創設されたことで韓米の宇宙軍事分野での協力が拡大したと評価し「直ちに具体的数字を提示するのは難しいが、在韓米宇宙軍司令部の規模をさらに拡大する必要がある」と指摘した。
これに先立ち、在韓米宇宙軍司令官もインタビューで、「現在約90人の部隊規模を今年末までに2倍に拡大することを希望する」と述べていた。
ミラー氏は韓米の宇宙関連の合同軍事訓練を拡大する計画かと問われ「拡大されると予想する」とし「相互運用性を高めるためには訓練と演習を繰り返さなければならず、机上訓練だけではできない」と話した。
韓米日安保協力の拡大については、「北朝鮮の弾道ミサイル技術の高度化に対する懸念があるが、北東アジアで強力になったパートナーシップを確認することができ、鼓舞された」とし、「同盟との協力は北朝鮮がもたらすリスクを相殺し、安定化させる効果を出している」と評価した。
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