HD韓国造船海洋、原子力コンテナ船の設計モデルを初公開=韓国
HD韓国造船海洋、原子力コンテナ船の設計モデルを初公開=韓国
造船大手のHD韓国造船海洋がこのほど、原子力コンテナ船の設計モデルを初めて公開した。

これに先立ち同社は、小型モジュール炉(SMR)技術を適用した1万5000TEU(20フィートコンテナ換算)クラスのコンテナ船に関して、アメリカ船級協会(ABS)から設計基本承認(AIP)を取得していた。

原子力コンテナ船は従来の船舶とは異なり、燃料タンクなどの機資材が不要となる。今回公開した原子力コンテナ船の設計モデルは、多くの容積を要していた機関室にコンテナを積載できるようにすることで経済性を高めたほか、ステンレス鋼などからなる二重底タンクを適用した放射線の遮蔽システムを導入し、安全性を確保している。

米国の油田サービス大手ベーカー・ヒューズと共同開発した、超臨界二酸化炭素を使用する推進システムを採用。従来の蒸気による推進システムに比べ、熱効率を約5%改善した。今後は同社未来技術試験センターで原子力関連設備を構築し、安全性の検証を行う予定だ。

同社グリーンエナジー研究ラボのパク・サンミン部門長は「陸上用のSMR製作事業を皮切りに、2030年まで海上用原子力事業の開発も終える予定」と述べている。
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