ミョン・テギュン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
ミョン・テギュン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏が2024年4月の総選挙の与党公認候補選びに介入したとされる疑惑を巡り、これに関与したとされる政治ブローカーのミョン・テギュン氏側が17日、金氏との通話内容を再現した資料を公開した。

 ミョン氏側の弁護士によると、通話の時期は昨年4月10日に実施された総選挙の約2カ月前の同年2月16日から19日までで、金氏とミョン氏が5~6回通話した内容という。

 資料によると、金氏はミョン氏に対し、元高検検事が総選挙に立候補し慶尚南道昌原市の選挙区で当選するよう協力してほしいと話したという。

 同検事は24年1月に開いた記者会見で出馬を表明したものの、与党「国民の力」の党内選挙で他の候補に敗れ出馬できなかった。

 同資料によると金氏は昌原市選出の与党国会議員、尹漢洪(ユン・ハンホン)氏が自分と同じ考えであるとミョン氏に伝えたという。

 これと関連して尹氏はコメントを出し、ミョン氏の資料は事実ではないとし、この時期に金氏と連絡を取ったこと自体がないと反論した。

 また資料によると、金氏は慶尚南道の朴完洙(パク・ワンス)知事に電話し、検事のサポートを依頼したという。

 これについて朴知事は金氏と通話をしたことがないとのコメントを出した。

 ミョン氏側の弁護士はこの資料のもとになった通話の録音ファイルが存在するかについて、「ミョン・テギュンの口が証拠」として「録音ファイルがあるのかは分からない」と話した。

 与党の関係者はこの資料について、検事は立候補できず、尹大統領と距離のあった韓東勲(ハン・ドンフン)前代表がトップを務めていた当時の体制下で金氏が影響力を行使できたかどうかについて疑問を呈した。


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