TikTokのロゴ=(聯合ニュース)
TikTokのロゴ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡る否定的な情報があふれる中、韓国での利用者が急速に増えていることが19日までに分かった。同アプリを巡っては、各国で安全保障上の脅威になり得るとの指摘が相次ぎ、韓国では中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が開発した生成AI(人工知能)の利用者情報がティックトックの親会社、中国・字節跳動(バイトダンス)に提供されたことが確認された。

 データ解析などを手がける韓国のIGAワークスによると、先月のティックトックの韓国における月間利用者数は489万8510人で、簡易版アプリ「ティックトックライト」の利用者数479万1235人と合わせるとフェイスブックの月間利用者数861万8065人を上回った。

 2000万人を超えるインスタグラムには及ばないものの、若年層を中心に急速に利用者が増えている点を踏まえれば、影響力は数字以上に大きい可能性がある。

 中国政府へのユーザー情報流出の懸念や、ティックトックライトの中毒性リスクが各国で指摘されているにも関わらず、成長の勢いを維持している。

 今月に入っても第1週(3~9日)の週間利用者数がティックトック326万8409人、ティックトックライト358万5001人とそれぞれ300万人を超えている。

 韓国の個人情報保護委員会はこのほど、ディープシークがバイトダンスに利用者に関するデータを渡したことが確認されたとし、個人情報保護法違反を理由に、ディープシークアプリの新規ダウンロードを制限した。

 同委員会は流出した情報がどのように使われたのかについては確認できなかったと説明した。


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