法廷で弁護士と話す尹大統領(写真共同記者団)=20日、ソウル(聯合ニュース)
法廷で弁護士と話す尹大統領(写真共同記者団)=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は20日、自身の罷免の是非を判断する憲法裁判所の弾劾審判の第10回弁論に出席した。

 この日の弁論には韓悳洙(ハン・ドクス)首相が証人として出席したが、尹氏は裁判長による出席確認後、弁護団の鄭相明(チョン・サンミョン)弁護士と小声で話し、5分ほどで退廷した。検事総長を務めた鄭氏は、尹氏の検事時代の上司で「メンター(助言者)」とされてきた。

 尹氏が法廷を出た後に韓氏の証人尋問が始まり、2人が顔を合わせることはなかった。

 この日は韓氏に続き、情報機関・国家情報院(国情院)のホン・ジャンウォン前第1次長、趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長が証人として出席する。

 尹氏側の石東炫(ソク・ドンヒョン)弁護士は報道陣に対し「首相の証人尋問で、大統領が戒厳を決心することになった国家的な非常事態について裁判所に説明することが非常に重要な今日の課題」と説明した。

 弾劾訴追委員の鄭清来(チョン・チョンレ)国会法制司法委員長は、弾劾審判は終盤に入ったとしながら「尹大統領を罷免するための必要十分条件は満たした」と強調。尹氏が弁論で「(平和な戒厳だったため)何事も起こらなかった」と発言したことを「言語道断」と批判した。


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