ソウル中央地裁は20日午前10時から、昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り内乱罪などで起訴された尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の初回の公判準備手続きを開き、これを13分で終え、尹大統領側が申し立てた勾留取り消し請求の審問に移った。審問は約1時間行われ、尹大統領側の弁護人は勾留期限が先月25日だったにもかかわらず、検察が同26日に尹大統領を起訴したとし、勾留は違法だと主張した。一方、検察は「刑事訴訟法やこれまでの判例によれば勾留期間は時間ではなく、日にちで計算される」とし、「有効な勾留期間内に適法に起訴された」と反論した。
◇弾劾審判第10回弁論 尹氏は首相の証人尋問前に退廷
尹錫悦大統領は20日午後、自身の罷免の是非を判断する憲法裁判所の弾劾審判の第10回弁論に出席した。この日の弁論には韓悳洙(ハン・ドクス)首相が証人として出席したが、尹氏は裁判長による出席確認後、弁護団の鄭相明(チョン・サンミョン)弁護士と小声で話し、5分ほどで退廷した。検事総長を務めた鄭氏は、尹氏の検事時代の上司で「メンター(助言者)」とされてきた。尹氏が法廷を出た後に韓氏の証人尋問が始まり、2人が顔を合わせることはなかった。
◇政党支持率 与党37%・最大野党34%
韓国の調査会社4社が20日に発表した世論調査の結果によると、政党支持率は与党「国民の力」が前週と同じ37%、最大野党「共に民主党」は2ポイント下落の34%だった。調査はエムブレインパブリック、ケイスタットリサーチ、コリアリサーチ、韓国リサーチの4社が17~19日に全国の18歳以上の1000人を対象に実施した。
◇韓米が空中訓練 朝鮮半島に米戦略爆撃機
国防部は20日、韓米両国が同日、朝鮮半島上空で合同空中訓練を実施し、米戦略爆撃機B1Bなどが参加したと発表した。先月の第2次トランプ米政権発足後、米戦略資産が朝鮮半島に展開されるのは今回が初めて。今年初めて行われた今回の韓米合同空中訓練には、韓国空軍の戦闘機F35A、F15K、米戦闘機F16などが参加した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40