国連総会の会場(資料写真)=(聯合ニュース)
国連総会の会場(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は25日、ロシアのウクライナ侵攻を巡って国連安全保障理事会(15カ国)で採択された米国提案の決議案に賛成したことについて、「戦争の早期終結を呼びかけているなど私たちの立場と相反しないこと、終結に向けて国際社会の支持と意志を集めなければならない時期であることを考慮して支持した」と明らかにした。

 同当局者は「私たちが支持した(欧州諸国提案の)修正案の内容は盛り込まれていない」としながらも、「韓米関係や北の問題に関する韓米の緊密な協力の重要性なども総合的に考慮した」と説明した。米国提案の決議案が韓国の基本的な立場と同じとは言えないが、決議案の基本的な趣旨と第2次トランプ政権下での韓米関係を考慮したとみられる。

 国連安保理はロシアのウクライナ侵攻開始から3年となるのを受け、「紛争終結」を促す米国の決議案について採決を行った。韓国を含む10カ国が賛成し同決議案は採択された。ただ、決議案にはロシアの侵攻責任やウクライナの領土保全を支持する内容が盛り込まれず、英国やフランス、デンマークなど欧州5カ国は棄権した。

 欧州諸国はこのような内容を盛り込んだ修正案を提出したが、ロシアの拒否権行使などで否決された。韓国はこの修正案にも賛成した。

 韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は採決後、「私たちが支持した修正案が反映されなかったことは残念だ」と表明した。


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