車両のメンテナンスは現代ロテムと韓国鉄道公社(コレール)が共同で行う予定だ。
供給する電車は時速160キロ級で、モロッコ最大の都市・カサブランカを中心に主要地域を結ぶ。
今回の事業受注によりモロッコ市場に初進出した現代ロテムは、鉄道の単一プロジェクトとして過去最大の受注記録を打ち立てた。
同社は、モロッコ市場への進出成功には官民合同の「コリア・ワンチーム」の活躍が大きかったと説明した。
朴庠禹(パク・サンウ)国土交通部長官と白源国(ペク・ウォングク)同部第2次官は昨年、現地を訪れてモロッコ政府の高官と面会。韓国国家鉄道公団とコレールの関係者も同地で協力した。
今回の入札では欧州の競合国が好条件での融資を提案し、韓国の事業受注は楽観視できない状況だったが、韓国政府が対外経済協力基金(EDCF)を活用した支援で加勢した。
外交部も昨年6月、韓国・アフリカ首脳会議が開催された際にモロッコの下院議長や外相などと会談した。
現代ロテムが供給する電車は、サッカーの2030年ワールドカップ(W杯)共催を控えるモロッコの公共交通機関の強化に寄与すると予想される。
同社は今回受注した車両の部品のうち、約90%を韓国内の中小・中堅企業約200社から調達する方針だ。
現代ロテムは国内協力会社と共にチュニジア、タンザニア、エジプトなどアフリカ諸国で事業を展開している。
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