済州航空機事故で飼い主を亡くした犬「ドゥンイ」、新しい家族が見つかる=韓国
済州航空機事故で飼い主を亡くした犬「ドゥンイ」、新しい家族が見つかる=韓国
昨年12月29日に発生したチェジュ(済州)航空機事故で飼い主を亡くした犬に新しい家族が見つかった。

動物保護団体「動物権行動カラ」(以下、カラ)は済州航空機事故の犠牲者となった夫婦がペットとして飼っていた犬のドゥンイを新しい家族のもとに引き渡したと26日明らかにした。

カラによると、ことし7歳になったドゥンイは済州航空機事故の犠牲者となった夫婦が故郷に戻り子犬のころから育ててきた犬だ。事故後、チョルラナムド(全羅南道)チャンソン(長城)郡にある夫婦の家に残され、遺族が葬儀期間にもムアン(務安)国際空港と長城郡を毎日往復しながら世話をし、長城郡庁に支援を要請し先月10日にカラが救助した。

その後、ドゥンイの新しい飼い主について悩んでいた遺族の声を聞いた長城郡庁とカラは、ドゥンイが新しい家庭に引き取ってもらえるよう支援に乗り出した。

多くの人の助けを得てドゥンイは25日、キョンギド(京畿道)キンポ(金浦)市のマンションで新しい家族に会った。カラはドゥンイを救助してから引き取り申請の受け付け、書類審査、候補者相談などを経てきょう、新しい家族にドゥンイを引き渡した。

ドゥンイの新しい飼い主となったチェ・ソンヨンさん(48)は、「心配していたが、ドゥンイがうまく適応しているようでよかった」と伝えた。

チェさんはドゥンイを引き取る前にカラの保護所を2回訪れ、ドゥンイにあいさつをしたという。チェさんは、「ドゥンイは7歳には見えないくらい活発で、初めて会ったときからお腹を見せて愛嬌(あいきょう)を振りまいた」と聯合ニュースに話した。

チェさんはこれまで飼っていた犬のウヤンイを亡くし、ペットロス症候群を患っていたという。そうした中、ニュースでドゥンイの話を聞き、引き取りを決心した。

チェさんは、「急に家族を失ったという点で私とドゥンイが同じ境遇にあると思った」とし、「ペットをまた失うことが怖く、これからは飼わないと思っていたが、なぜかドゥンイには心を動かされた」と話した。

チェさんは、「ドゥンイをきちんと育ててあげれば前の飼い主夫婦も気持ちが楽になるのではないかと思っている」と伝えた。
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