韓前代表は著書「国民が先です−韓東勲の選択」の中で、「非常戒厳令が発布された当時、事態の収拾を行いながら国民の力の議員らと非常戒厳令について多くの話を交わした」として「尹大統領と酒席を共にした議員らの相当数が『大統領が私的な場で戒厳令の話をうっぷん晴らしをするようにしていた』と言っていた」と書いている。
韓前代表は「もっともそれは具体的な話ではなかったので、誰もが『腹が立っているせいなのだろう』と思ったと聞いた」として「まさかそれが本気だとは思わなかったと苦々しく思った」と付け加えた。
さらに韓前代表は、非常戒厳令発布事態の直後、尹大統領との会合で交わした言葉についても言及している。尹大統領は非常戒厳令を発布した理由について、「2年半の間、共に民主党が弾劾を乱発するなど、暴挙を続けた状況全体を戒厳令を発動できる『戦時または事変に準ずる状況』と判断し、非常戒厳令を発布した」という趣旨の話をしたという。
韓前代表が「戒厳令発布の準備はいつから誰と行ったのか」と尋ねると、尹大統領は答えなかったものと記憶しているという。韓前代表は「尹大統領の発言の中で不審に感じられた点は『国会を解散できたのにしなかった』と話していた部分」と書かれている。
また、重鎮議員の一人が大統領に「国防部のキム・ヨンヒョン長官を解任した方が良い」と主張したが、尹大統領は「解任によって責任を問うことはできない」と答えたという。
また韓前代表は「尹大統領の指示に従った人に何の過ちがあって解任させるのか、という趣旨」と書き、「尹大統領側は12月3日の事態をひとつの『ハプニング』程度として片付けようとしているようだった。しかし、いかなる場合にも軍隊を動員した非常戒厳令の発布がハプニングであるとは言えない」と批判した。
この韓前代表の著書は週間ベストセラーで1位になったことが分かった。19日に予約販売が開始されて以来、発売初週での1位だ。
また、この日ソウル市チョンノ(鍾路)区にあるキョボ(教保)文庫本店前では、韓前代表の本を購入するために早朝から市民らが行列を作っていた。
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