人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率が経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかで万年ワースト1位の韓国はこの10年、政府が国を挙げて対策に取り組んできたが、13年ぶりの高水準となった。
自殺者数の確定値は9月に発表される。
24年の自殺者数は前年の1万3978人(確定値)より461人増えた。
自殺者数が前年を上回ったのは2年連続。
自殺率は28.3で、28.5だった2013年以来の高水準となった。
韓国の自殺者数は09年(1万5412人)、10年(1万5566人)、11年(1万5906人)と3年連続で1万5000人を上回ったが、12年、13年は1万5000人を割り込んだ。その後1万3000人台を維持し、17年(1万2463人)と22年(1万2906人)には1万3000人を下回った。
自殺率は09~11年に30を上回ったが、17年には24.3、22年には25.2とやや下がり、23年、24年と連続で増加した。
政府は23年に「精神健康政策革新案」を発表し、10年以内に自殺率を22年の半分に減らすとする目標を掲げたが、かえって増加した形だ。
昨年の自殺者のうち、男性は1万341人、女性は4098人で、男性が女性より2倍以上多かった。男性は前年比6.1%増え、女性は3.1%減少した。
年齢別にみると、50代が全体の21.0%で最も多く、40代(19.0%)、60代(16.5%)、30代(13.4%)と続いた。
前年比での増加率は30代が11.6%で最も大きかった。40代は9.0%、50代は8.4%増加した。
特に30代男性(15.7%)、40代男性(13.8%)、50代男性(11.9%)の自殺者数の増加幅が大きく全体を押し上げた。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40