韓国鉄鋼大手の現代製鉄は昨年12月、中国・日本から熱延鋼板が不当に安く輸入され、被害を受けているとして貿易委員会に反ダンピング提訴を行った。
韓国鉄鋼協会によると昨年1∼11月の熱延鋼板の輸入量約343万トンのうち、中国製が153万トン、日本製が177万トンと、合わせて輸入量全体の96.2%を占めた。国内流通価格は国産製品より10∼20%、最大でおよそ30%安値で流通しているという。
特に世界最大の鉄鋼生産国である中国は、自国の景気減速による需要縮小にもかかわらず過剰生産を続け、韓国などのアジアや欧州に安価で輸出している。現代製鉄は昨年7月、中国製厚鋼板についてダンピングだとして提訴し、12月には中国・日本製熱延鋼板についても調査を要請した。
貿易委員会は今月20日、中国製厚鋼板について国内産業に被害があったとして27.91∼38.02%の反ダンピング関税を暫定的に課す方針を発表した。
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