中国・社会物流コスト、2024年は4000億元以上削減＝中国報道

中国物流購買連合会は27日、2024年の中国社会物流総費用に関する報告書を発表した。通常、国際的には社会物流総費用とGDPとの比率を用いて、社会全体の物流コスト効率を評価する主な指標としている。その変化は中国の物流システムの総合的な効率や実体経済の運行の質を、ある程度反映することができる。

報告書によると、中国のGDPに対する社会物流総費用の比率は持続的に下落し、2024年には史上最低水準となり、同年の物流コスト削減額は4000億元（約8兆2000億円）を上回った。

中国のGDPに対する社会物流総費用の比率は14.1％で、2023年より0.3ポイント下落した。これは、GDP100元（約2051円）あたりの物流コストが2023年の14.4元（約295円）から2024年の14.1元（約289円）に下落したことを意味する。2024年のGDP規模で計算すると、同年の物流コストを4000億元以上削減したことになる。

専門家は産業構造の転換とアップグレードが、GDPに対する社会物流コストの比率を下落させた経済的な基盤となったと指摘した。「製造業においてハイテク製品が占める割合が増加するにつれ、実際の商品流通過程で生み出される価値も増加し続けている。製品全体の産業構造がハイエンド化へと向かっており、輸送貨物そのものの生産額を増加させている」と述べた。