南極の微生物を活用し化粧品開発へ、気候変動による肌の変化に対応=韓国
南極の微生物を活用し化粧品開発へ、気候変動による肌の変化に対応=韓国
化粧品の研究・開発(R&D)とODM(相手先ブランドによる設計・生産)を行うコスマックスグループは、韓国海洋科学技術院附属の極地研究所と「極地の有用な微生物資源の発掘と化粧品素材の開発」に関する覚書(MOU)を締結した。

両社は今後、化粧品素材となる南極の微生物の発掘や極地の環境と皮膚マイクロバイオームに関する研究、極地の微生物を使ったバイオ技術の開発を行い、その成果物の事業化などで協力する。

コスマックスは、昨今の急激な気候変動を受け極端な環境にも耐えうる技術の需要が増えている点に注目した。肌も気候変動の影響を受けていることから、極地に生息する微生物の強い生命力を研究素材に定めた。

極地の微生物は、低温や乾燥、多量の塩分、強い紫外線、栄養不足といった環境下でも生存できる生態的特徴を持つ。今回はこうした特性を活用して、多様な効能を持つ物質が開発できることに期待を寄せる。これにより韓国はもちろん、酷暑・極寒など厳しい気候条件を持つ国をターゲットにした製品を開発する方針だ。

コスマックスは、人の体や土壌などさまざまな場所に住む微生物に関する研究を進めている。現在までに3000種以上の微生物を確保しているという。
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