「三・一節」の式典で演説する崔相穆大統領代行(大統領通信写真記者団)=1日、ソウル(聯合ニュース)
「三・一節」の式典で演説する崔相穆大統領代行(大統領通信写真記者団)=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官は1日、ソウル市内の崇義女子大で開かれた独立運動記念日「三・一節」の式典で演説し、「三・一運動の重要な教えは、わが民族が大義のため一つになった統合の精神」だとして、「今、韓国社会では葛藤と分裂の影が濃くなっている。国内外の困難を克服するため、統合を実践することに全力を尽くさなければならない」と強調した。

 崔氏は「危機を克服し、未来世代が誇れる祖国をつくるため、何よりも重要なのは国民統合だ」と強調。「多様性を尊重し、互いを信頼する未来志向の自由民主主義共同体をつくろう」と呼びかけた。

 対外関係に焦点を当てる三・一節式典の演説の前例に従い、対北朝鮮・対日外交の方針に言及しながらも、尹大統領の弾劾で深まっている国民対立の解消を訴える統合メッセージに重点を置いた。

 崔氏は北朝鮮問題について、「北の度重なる挑発が朝鮮半島と北東アジアに大きな脅威となっている」とし、「韓米同盟に基づいた確固たる軍事対応態勢を維持し、北の挑発を断固として抑止する」と明らかにした。また、「北の脅威に強力に対応しながらも、対話の道は常に開き、南北関係を安定的に管理していく」として、「朝鮮半島の統一のため、一貫した努力をしていく」と強調した。

 日本との関係に関しては、「今年の国交正常化60周年を機に、両国が共に過去の痛みを癒しながら韓日関係の新しい章を開いていくことを期待している」とし、「特に、今のような厳しい国際情勢に効果的に対応するためには韓日の協力が必ず必要だ」との認識を示した。


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