独立運動記念日に尹大統領罷免の賛否の集会　与野党議員も参加＝韓国

【ソウル聯合ニュース】日本による植民地支配に抵抗して１９１９年に起きた独立運動の記念日「三・一節」を迎えた１日午後、ソウル都心では尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の罷免を求める集会と尹大統領の弾劾に反対する集会が開かれた。

　警察は警察官計６４００人、バス２３０台を投入し、警戒に当たった。双方による衝突は起きなかった。

　全国から集まった尹大統領の支持者はソウル都心の光化門と国会がある汝矣島で集会を開催した。警察の非公式の推計によると、集会には計１２万人が集まった。参加者たちは「弾劾反対・戒厳賛成」などと書かれたプラカードを手にし、太極旗（韓国国旗）と星条旗（米国国旗）を振った。

　集会には保守系与党「国民の力」の金起炫（キム・ギヒョン）元代表や羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）議員ら３６人の議員も出席した。尹相現（ユン・サンヒョン）議員は拘置所に収容されている尹大統領のメッセージを伝えた。尹大統領は「自由を守る意志と責任意識を失ったとき、その場に共産主義的全体主義とポピュリズムが押し寄せ、自由を失うことになる。その意志と責任意識を持ち、最後まで戦わなければならない」と呼びかけたという。

　一方、尹大統領の罷免を求める集会は憲法裁判所に近い地下鉄３号線の安国駅近くで行われた。革新系最大野党「共に民主党」を含む野党５党が開いた集会には警察の非公式推計で１万８０００人が参加した。共に民主党の李在明（イ・ジェミョン）代表は「憲政秩序と法治主義を否定することは決して保守ではない」と批判した。

　また、市民団体による集会も開かれた。この集会には警察の非公式推計で１万５０００人が参加した。尹大統領弾劾集会の象徴となったＫ―ＰＯＰアイドルグループの「応援棒」（ペンライト）やプラカードを手にした人たちは「内乱首魁（しゅかい）尹錫悦を罷免せよ」「民主主義万歳」などのシュプレヒコールを上げた。