2024年9月28日、米ニューヨークで会談した韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官(左)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相(外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2024年9月28日、米ニューヨークで会談した韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官(左)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相(外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が弾劾訴追され、大統領代行体制となっている韓国の3月の外交は中国との関係に焦点が当てられる見通しだ。

 先月、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議に合わせて韓米外相会談と韓米日3カ国の外相会談が相次いで開かれたのに対し、今月には韓中日外相会談や韓中外相会談が開催される見通しだ。

 韓中日3カ国の外交当局は22日に東京で外相会談を開く方向で最終調整している。同会談が開かれたのは2023年11月(韓国・釜山)が最後で、今月の開催が決まった場合は年内に日本で行われる見通しの3カ国首脳会談などについて議論するとみられる。

 会談に合わせ、韓中外相会談も開かれる見通しだ。韓中両国は王毅・共産党政治局員兼外相の訪韓を調整したが、実現は不透明とされる。東京で韓中外相会談が実現すれば、昨年9月に米ニューヨークで会談して以来となる。会談ではトランプ政権の中国へのけん制についてどのような意見が交わされるか注目される。また、韓国内で一部の保守勢力を中心に対中感情が悪化していることや、10月末に韓国・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた習近平国家主席の訪韓、両国の文化交流拡大などについても議論するとみられる。中国は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備に反発し、2016年から韓国の音楽やドラマ、映画などの流通を制限する「限韓令」を事実上実施してきたが、習主席の訪韓に合わせ、限韓令が緩和される可能性があるとの見方が出ている。


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