安氏の訪米は第2次トランプ政権の韓国に対する認識を確認し、今後の韓米の通商関係の方向性を決めるという点で注目されていた。
韓国政府筋によると、安氏は今回の訪米で、韓国は米国にとって役立つ産業パートナーであり、特に造船分野で強みを持っていることを米国の政策策定過程で積極的に考慮するよう要請することに注力した。
産業通商資源部の当局者は「基本的に米国側は韓国について重要な産業協力パートナーという考えを持っていた」として「欧州連合(EU)やカナダ、メキシコに対するような険しい雰囲気ではなく、韓国とパートナーとしてさらにうまくやっていこうという趣旨の話をした」と伝えた。
別の同部関係者はトランプ政権が圧力を加える相手の優先順位で韓日は相対的に低い位置にいるとし、「米国側が韓日について、協力相手としての有用性に注目しているとみられる」と話した。
特に米国側は、韓国の造船協力強化の提案に大きな関心を示したという。
安氏が米国の大量注文に対しては優先的に納品する準備ができていると提案すると、米側は謝意を伝えたという。
安氏は訪米に先立って実施した国内の主要造船会社との協議で、米国の大量注文を優先的に処理することができるとの確認を得ていた。
またトランプ大統領が化石燃料の増産などを打ち出し、石油などの輸出を増やす意向を明らかにした中で、安氏は韓国が液化天然ガス(LNG)を中心に購入を拡大することができると提案した。
米国との貿易収支のバランスに関する問題についても、安氏は「韓国の対米貿易黒字の割合が最も大きい自動車の場合、現代自動車が米ジョージア州に建設する工場が来月末に本格的に稼動すれば、米国内の生産が増え、米国の貿易赤字を相当部分解消できる」と説明したという。
安氏は米国の問題意識に韓国が誠意をもって応じる姿を見せる一方、韓国企業の安定的な投資環境の保障、関税措置の免除など、韓国側の関心事に関する立場も伝えた。
また、韓国が他国に比べて不利な関税措置の対象にならないよう要請したという。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40