ハッキングする中国ロボット掃除機?…サムスン、LGにチャンスか=韓国
ハッキングする中国ロボット掃除機?…サムスン、LGにチャンスか=韓国
韓国でほこりの吸引と水拭きが同時にできるオールインワンロボット掃除機であるサムスン電子とLG電子が好調の見通しだ。競合であるロボロックが個人情報セキュリティー論争に巻き込まれたからだ。ロボロックが依然として韓国内のロボット掃除機1位の売上を保っているが、サムスン電子とLG電子はセキュリティを強みにした新モデルを発売し、シェアの差を縮める計画だ。

 3日、業界によると、サムスン電子は早ければ今月、ロボット掃除機の新製品を発売する。通常、サムスン電子は3~4月中に新製品を公開した。昨年8月にオールインワンロボット掃除機を発売したLG電子は、今年も7~8月頃に新製品を発表するものと予想される。

 今年、両社は吸引力と障害物回避、死角の最小化はもちろん、敷居を越える性能まで大幅に改善するとみられる。中国のロボット掃除機メーカーであるドリーミーは、二重敷居基準で最大6cmまで越えることができるロボット掃除機の新製品「X50ウルトラマスター」を最近、韓国で発売した。ドリーミーはこの製品で1月初めに開催されたCES2025で注目を集めた。

 業界関係者は、「韓国企業も高い敷居を越えるなど、中国企業の技術力に負けないということを示そうとするだろう」と述べた。

 サムスン電子とLG電子は、優れたセキュリティ性能も強調する見通しだ。最近、ロボロック製品をめぐってセキュリティへの懸念が浮上しているからだ。

 問題となったのは、ロボロックの個人情報処理方針だ。ロボロックは自社の方針に基づき、ユーザーの個人情報を第3者パートナーである「Tuyaインフォメーションテクノロジー」に共有することができる。Tuyaは中国のIoT企業だ。

 ロボロックは最近、「最新の伝送層セキュリティプロトコル(TLS)暗号化技術を適用してサーバーに送信されるすべてのデータを暗号化処理する」とし、「韓国の法律を厳格に遵守し、ユーザーの同意なしに、または韓国の法令に別途規定がない限り、第3者にユーザーデータを提供しない」と説明した。

 しかし、中国製ロボット掃除機に対する国内消費者の不信と不安はなかなか収まらない。中国はデータセキュリティ法により、政府が国家安全保障を理由に企業にデータを要求すれば、これを提供しなければならない。さらに、昨年には中国のロボット掃除機企業であるエコバッグスの一部製品がハッキングされた事例も報告された。

 サムスン電子とLG電子は、以前から自社製品がセキュリティに強みがあると主張してきた。サムスン電子の場合、独自のセキュリティ技術であるKnoxと暗号化、セキュリティチップの3重でユーザー情報を保護する。サムスン電子のロボット掃除機は「個人情報保護中心設計」の試験認証も受けた。個人情報保護措置の適切性と安全性、セキュリティなど71項目を総合的に検証して合格しなければ認証を受けることができない。

 LG電子は自社のセキュリティシステム「LGシールド」とLG SDLを適用する。機密性の高い個人情報など各種消費者データは暗号化処理して外部流出を防止する。
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