2017年、北朝鮮に支援するマラリア防疫物資のサンプルを点検する民間団体関係者=(聯合ニュース)
2017年、北朝鮮に支援するマラリア防疫物資のサンプルを点検する民間団体関係者=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部によると、昨年の政府と民間団体による北朝鮮への人道支援はゼロ件だった。

 韓国の北朝鮮への人道支援は1995年、水害で深刻な食糧難に陥った北朝鮮に15万トンのコメを支援して始まった。当時、北朝鮮は国際社会に水害復旧に向けた援助を訴えていた。

 北朝鮮への人道支援は2007年に4397億ウォン(約450億円)に上りピークに達し、その後は北朝鮮の核とミサイル開発が本格化して減少。23年に民間団体の7億ウォンを含め児童栄養事業に計9億ウォンを支援したのが最後だ。政府による直接支援は18年の山林病害虫の防除用薬剤(12億ウォン)が最後で、国際機関を通じた支援は20年の世界食糧計画(WFP)による118億ウォンの食糧支援を進めたのが最後となっている。ただ、WFPによる支援は北朝鮮が拒否し、現在も執行されていない。

 昨年、北朝鮮への人道支援が行われなかったのは、北朝鮮が韓国を排除する傾向が強まったためだ。統一部の関係者は、「北は最近、国連児童基金(ユニセフ)を除き、外部からの支援の提案をほとんど受け入れておらず、韓国に対しては拒否の意思がより強い」とし、「外国の民間団体には韓国の資金を排除するという覚書まで求めている」と述べた。また、「政府や国内民間団体の人道支援の再開には時間がかかりそうだ」との考えを示した。

 19年にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が物別れに終わり、南北関係が冷え込んだ後も韓国の民間団体は中国を経由するなどして支援事業を進めたが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が「秩序ある南北交流」という原則を掲げ、北朝鮮への接触が事実上遮断されたことも人道支援が行われていない背景にあるとの見方もある。


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