輸出用コンテナが並ぶ韓国南部の釜山港=(聯合ニュース)
輸出用コンテナが並ぶ韓国南部の釜山港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が7日発表した国際収支(速報値)によると、1月の経常収支は29億4000万ドル(約4350億円)の黒字で、1年9カ月連続で黒字基調を維持した。黒字幅は前年同月(30億5000万ドル)と同水準だが、前月(123億7000万ドル)と比べると大幅に縮小した。

 1月の経常収支を項目別にみると、商品収支(貿易収支に相当、25億ドル)は旧正月(今年は1月29日)連休による操業日数減少などの影響で前年同月(43億6000万ドル)や前月(104億3000万ドル)に比べ減少した。

 輸出(498億1000万ドル)は前年同月から9.1%減少し、前年同月比では2023年9月(1.6%減)以来のマイナスとなった。

 品目別ではコンピューター(14.8%増)、半導体(7.2%増)など情報技術(IT)品目の増加が続いたが、石油製品(29.2%減)、乗用車(19.2%減)など非IT品目の減少幅は拡大した。

 地域別では中国(14.0%減)、欧州連合(EU、11.6%減)、米国(9.4%減)、日本(7.7%減)、東南アジア(3.8%減)など大部分の輸出相手国向けで減少した。

 輸入(473億1000万ドル)も6.2%減少。エネルギー価格の下落で石炭(35.5%減)、ガス(20.2%減)、化学工業製品(11.4%)、原油(5.5%減)など原材料の輸入が9.8%減り、穀物(22.7%減)、乗用車(8.2%減)をはじめとする消費財の輸入も10.3%減少した。

 サービス収支は20億6000万ドルの赤字で、赤字幅は前月(21億1000万ドル)と前年同月(28億6000万ドル)からやや縮小した。

 このうち旅行収支は16億8000万ドルの赤字だった。冬休みと旧正月連休に海外旅行客が増え、赤字幅は前月(9億5000万ドル)や前年同月(15億1000万ドル)より拡大した。

 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は26億2000万ドルの黒字で、黒字幅は前月(47億6000万ドル)から20億ドル以上縮小した。証券投資の配当所得を中心に、配当所得収支の黒字が前月の35億9000万ドルから19億ドルに減少したことが大きく影響した。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40