韓米両軍は6日、韓国北部の抱川で合同の実弾射撃訓練を実施した=(聯合ニュース)
韓米両軍は6日、韓国北部の抱川で合同の実弾射撃訓練を実施した=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は7日付の論評で、韓米両軍が10日から実施する朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」について、「共和国(北朝鮮)の主権と安全利益を侵害し、地域情勢を悪化させることに貢献してきた」と非難し、「朝鮮半島に情勢悪化の暴風をもたらすだろう」と警告した。

 また、「米国が軍事力の示威行為で記録を更新していくなら、われわれも戦略的抑止力の行使で記録を更新せざるを得ない」と威嚇。米原子力空母の韓国入港に反発して金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が4日に発表した談話と同様の主張を繰り返した。

 さらに、「敵国たちは愚かで分別のない戦争演習騒動でわが国家の自衛的な最強硬対応を呼んだことに、すさまじい代価を支払うことになる」と警告した。

 第2次トランプ米政権発足後初めてとなる「フリーダムシールド」は10~20日に実施される。演習のシナリオには北朝鮮軍の戦略や戦術、戦力の変化など現実的な脅威が反映される見通しだ。

 北朝鮮は韓米が合同演習を実施するたびに「情勢激化の根源」だとして強く反発してきた。今回も演習開始前に論評で警告し、朝鮮半島の緊張を高めることを狙ったとみられる。


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