尹錫悦大統領
尹錫悦大統領
韓国検察が8日、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の拘束取り消し申請を引用した裁判所の決定を受け入れ、尹大統領の釈放を指揮することにした。

検察非常戒厳特別捜査本部はこの日「尹大統領に対する釈放指揮書をソウル拘置所に送付した」と公示した。

ただし「裁判所の拘束取り消し決定文の中で『拘束期間不算入期間を日ではなく、時間として算定しなければならないので、検察の公訴提起が拘束期間満了後になされた』との趣旨の判断は到底納得できない」と明らかにした。

さらに「上記の決定は拘束期間不算入期間を『日』を基準に算定するよう規定された刑事訴訟法規定に明確に反するだけでなく、数十年間にわたり確固として運営された裁判所判決例および実務例にも反する独自的かつ異例的な決定である」と主張した。

これに対し特別捜査本部は、裁判所の法理的に誤った決定に対して不服とし、これを是正する必要性があるとの意見を述べ、今後もこのような意見を引き続き主張・立証していくと強調した。

最高検察庁は「検察総長は裁判所の拘束取り消し決定を尊重し、特別捜査本部に尹大統領の釈放を指揮した」と明らかにした。

最高検察庁は「裁判所の保釈決定や拘束執行停止決定など、人身拘束と関連した即時抗告裁判確定時まで執行を停止するようにした従来の刑事訴訟法の規定は、検事の不服を裁判所の判断より優先させることになり、事実上、裁判所の決定を無意味にすることができるため、違憲無効と判断した憲法裁判所の決定趣旨と憲法で定めた令状主義原則などを総合的に考慮し、即時抗告は提起しないことにした」と説明した。

また「検察総長は特別捜査本部長にこの事件が国家的に重大な事案であるため、揺らぐことなく公訴維持に万全を期してほしいと要請した」と付け加えた。
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