朝鮮半島での全面戦を想定した指揮所訓練と合わせ、陸・海・空やサイバー、宇宙など全領域で野外機動訓練を行う。韓国軍合同参謀本部は全地球測位システム(GPS)妨害電波の発信やサイバー攻撃、ドローンを利用した攻撃など北朝鮮のロシア派兵で明らかになった戦術的な変化などを訓練に反映すると説明した。
野外機動訓練で行う実射撃訓練は今月6日に発生した韓国空軍の戦闘機誤爆事故のため実施されない。韓国国防部は2機のKF16が空対地爆弾「MK82」計8発を射撃場ではなく民家のある地域に誤って投下し、数十人がけがをしたことを受け、事故の原因が解明されるまで小銃射撃を含むすべての射撃訓練を中断した。事故後、対北朝鮮監視・偵察や非常待機など一部の必須戦力を除き、全機種の飛行を制限していることも野外機動訓練に影響を及ぼすとみられる。
一方、北朝鮮は同演習を「北侵演習」として反発しており、今回も挑発行為を行う可能性がある。北朝鮮の朝鮮中央通信は韓米が演習の計画を発表した翌日の7日に論評を出し、「朝鮮半島に情勢悪化の暴風をもたらすだろう」と非難した。
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