韓国最高裁、城南FC事件における裁判官忌避申立てを最終的に棄却…「不公正な裁判の懸念なし」
韓国最高裁、城南FC事件における裁判官忌避申立てを最終的に棄却…「不公正な裁判の懸念なし」
韓国プロサッカークラブ「城南FC」の支援金疑惑事件の裁判において、検察が提出した裁判官忌避申立てが最高裁で最終的に棄却された。検察は「1日職務代理」に任命された検事に対して退廷を命じた裁判長の交代を求めたが、受け入れられなかった。

 10日、韓国の法曹関係者によると、最高裁第3部は水原地検城南支庁が提出した再抗告を5日に棄却した。

 これに先立ち、検察は昨年11月14日に城南FC支援金疑惑事件に関連する企業経営者や城南市の公務員などの贈賄疑惑事件を審理中の水原地裁城南支部刑事1部に対して裁判官忌避申立てを行った。

 裁判長は昨年11月11日の公判に出席したチョン某検事に対して退廷を命じた。これは、釜山地検に所属し「1日職務代理」に任命されて裁判に参加することが検察庁法違反であるとの理由からだ。

 チョン検事と同席した検事4名は直ちに異議申立てを行い、口頭で裁判官忌避申立ての意向を示した後、法廷から退廷し、その後忌避申立て書を提出した。

 城南支部刑事3部は「裁判官が不公平な裁判を行うおそれがあるとは見えない」として、検察の忌避申立てを受け入れなかった。検察は不服を申し立てたが、水原高裁に続き最高裁の最終判断も同様だった。

 検察は裁判長の検事退廷命令に対しても異議を申し立てたが、これは一審で棄却され、水原高裁が抗告審を審理している。

 城南FC支援金疑惑事件の一審裁判は、検察の忌避申立てにより4か月近く裁判が行われていない。最高裁で忌避申立てが最終的に棄却されたことにより、来る4月8日に予定されている公判は通常通り行われる見込みだ。
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