LXパントスが米国の物流企業を買収、交通の要所で市場拡大へ＝韓国報道

物流会社のLXパントスが、米国ジョージア州アトランタ北西部にある物流センターの買収契約を締結した。

買収したのは、30万4769平方メートルの敷地に2棟の建物が立つ物流センターだ。買収金額は約1700億ウォン（約171億7916万円）。同社と韓国海洋振興公社との共同投資が行われた。韓国の物流企業が海外の主要拠点に位置する物流センターを自社運営できるよう支援する政策「グローバル拠点港湾構築戦略」の一環となる。海外にある物流センターを自社運営している割合が低い韓国の物流企業による、営業資産の中長期的な確保につながることが見込まれる。

LXパントスは同物流センターを活用し、LG電子をはじめとした現地で事業を行う取引先を中心にサービスを提供するほか、韓国系や世界展開する製造業の企業をターゲットに新規顧客を誘致していく計画だ。

実際ジョージア州を中心とした地域に、約140社に及ぶ自動車や二次電池などの韓国メーカーおよび同社取引先が進出しているという。さらに同州は港湾と鉄道、空港を擁する物流のハブとして成長中の地域でもある。

同社はこれまでにも米国市場に重点を置き、活発な事業展開を行ってきた。2月には日本の海運3社が出資するコンテナ船事業会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス（ONE）と合弁法人ボックスリンクスを設立し、米国のインターモーダル輸送市場に進出していた。