先月12日に開かれた弾劾審判の第1回弁論に出席した崔載海・監査院長(共同取材)=(聯合ニュース)
先月12日に開かれた弾劾審判の第1回弁論に出席した崔載海・監査院長(共同取材)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は13日、崔載海(チェ・ジェヘ)監査院長に対する国会の弾劾訴追を裁判官の全員一致で棄却した。職務が停止されていた崔氏は直ちに復帰する。

 憲法裁は「(監査院は)大統領執務室と公邸の移転を決定する過程で関連法令が定めた手続きを順守したか否かに関する監査を実施したものであり、ずさんな監査と判断されるだけの事情はみられない」と説明した。

 また、全賢姫(チョン・ヒョンヒ)前国民権益委員長に対して監査院が政治的な「標的監査」を行ったとする疑惑についても「辞任するよう圧力をかけるための監査だったと断定するのは難しい」とした。

 最大野党「共に民主党」は昨年12月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足に合わせて行われた大統領執務室と公邸の移転に絡む疑惑の監査が適正に実施されなかったなどとして、崔氏の弾劾訴追案を提出。同案は同党主導で可決され、崔氏の職務は停止された。弾劾により監査院長の職務が停止されるのは初めてだった。


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