金龍顯、前国防部長官
金龍顯、前国防部長官
内乱容疑で裁判にかけられたキム・ヨンヒョン(金龍顯)前国防部長官が「野党の国憲紊乱(びんらん)を遮断するためには非常戒厳をするしかなかった」と主張した。

ソウル中央地方裁判所刑事合議25部は17日、金前長官とノ・サンウォン前国軍情報司令官、キム・ヨングン前第3野戦軍司令部憲兵隊長の初公判期日を開いた。

金前長官はこの日、マイクを持って「何をもって国憲紊乱と言うのか理解できない。22回の弾劾や初めての予算削減など、司法・行政機能を麻痺させる野党の国憲紊乱を遮断するためには非常戒厳をするしかなかった」と述べた。

さらに「大統領が憲法上保障された非常戒厳固有権限を宣言することにより、それに相応して任務を遂行した。どうして暴動になるのか」と反問した。

金前長官はこの日、検察の公訴事実を1つひとつ反論した。

昨年12月3日の非常戒厳当日、イ・ジェミョン(李在明)共に民主党代表、ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長、ハン・ドンフン(韓東勲)前国民の力(与党)代表など、主要な政治家を逮捕せよと指示したという容疑に関しては「そのような事実はない」と否認し「汚染された供述を持って事実であるかのように話すのは危険だ」と主張した。

戒厳を事前に謀議したとの疑惑についても「謀議や共謀という表現は違法を前提とした場合だ。憲法に保障された大統領の固有権限である非常戒厳を準備するため、事前に少し集まったついでに意見を交わし、議論しただけである」と述べた。

金前長官側は「戒厳事務が適法に行われており、犯罪事実がなく、内乱に対する捜査権がない検察の捜査手続きは違法であるため、公訴棄却されなければならない」と主張した。

また、金前長官の身柄拘束と関しては「緊急逮捕の要件に合わない。ただちに拘束は取り消さなければならない」と述べた。金前長官は検察に出頭して取り調べを受けた後、ただちに緊急逮捕され、拘束に至った。

金前長官は、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と共に非常戒厳を事前に謀議し、国会封鎖および国会の非常戒厳解除議決を防ぐために戒厳軍投入を指示した容疑などで、昨年12月27日に拘束起訴された。
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