法曹界によると18日、ウィジョンブ(議政府)地方裁判所ナミャンジュ(南楊州)支部は、交通事故処理特例法上の致死容疑で起訴された60代のA被告に無罪を言い渡した。
A被告は2024年5月4日の午前1時30分頃、キョンギド(京畿道)カピョン(加平)郡の往復4車線の道路を歩いていたBさん(48)をSUV車ではねて死亡させた疑いで起訴された。
当時、Bさんは暗い色のコートとズボンをはいてA被告の車を背に、50メートル間隔で設置された街灯の間の最も暗いところを通り過ぎる途中で事故に遭った。
警察は、A被告が前方不注意などにより事故が発生したと見て、交通事故処理特例法上の致死容疑を適用した。
しかし、裁判所はBさんが交通事故の衝撃により死亡した点は認めながらも、A被告が注意義務を果たさなかったと見るのは難しいと判断した。
裁判では「事故発生場所は周辺に民家や商業施設が全く存在せず、横断歩道も設置されていない、人がほとんど通らない場所」と当時の現場の状況に着目した。
さらに「当時、被告は制限速度を遵守して運転していたが、ドライブレコーダーを分析した結果、A被告がBさんを発見できた時点は事故が起きる約1秒前に過ぎず、ブレーキをかけても事故を避けることはできなかったとみられる」と無罪を言い渡した理由を明らかにした。
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