韓国・ソウル市、国際金融センターランキングで3年連続トップ10入り
韓国・ソウル市、国際金融センターランキングで3年連続トップ10入り
韓国のソウル市が、国際金融センターランキングで10位にランクインした。これはフランスのパリ(17位)や日本の東京(22位)を上回る順位であり、2023年から3年連続でトップ10に入るという成果だ。

 ソウル市は、世界の主要都市の金融産業競争力を評価する「国際金融センター指数(Global Financial Centres Index・GFCI)」において、総合ランキングで10位を記録したと20日に発表した。イギリスのコンサルティンググループZ/Yen社が発表した「GFCI第37回報告書」によるもので、同社は2007年から毎年3月と9月にこの指数を発表している。

 GFCIは、Z/Yenグループと中国総合開発研究院(CDI)が共同で発表しており、人材、企業環境、金融産業の発展、インフラ、都市の評判など5つの評価項目に基づき、世界の金融関係者を対象としたオンライン調査の結果を総合して算出される。

 今回のGFCI第37回では、ソウル市がフランクフルト(11位)を抜いて10位を記録した。世界の主要都市の中では、ニューヨークとロンドンがそれぞれ1位と2位を占め、香港(3位)とシンガポール(4位)が続いている。

 ソウル市は2019年には36位にとどまっていたが、2021年3月には16位、2022年3月には12位と着実に上昇し、2023年以降は毎年10位圏内に入っている。特に「フィンテック」分野では2年連続で10位を維持し、デジタル金融都市としての競争力を示している。

 市は今回のGFCI結果について、ソウルフィンテックラボの運営を通じた入居企業の成果や、ソウルフィンテックウィークの開催など、デジタル金融分野の活性化に向けた努力がグローバルフィンテック産業のトレンドに適切に対応してきた結果だと分析している。

「ソウルフィンテックラボ」は、2018年の開設以来、フィンテックスタートアップ368社を支援し、2024年までに累積投資調達4538億ウォンの成果を上げている。2024年にはフォーブスが選定したアジアスタートアップトップ100に選ばれたモバイルベースの両替・送金企業「トラベルウォレット」と、2025年3月には累積貸出額9477億ウォンを記録した韓国初のオンライン投資連携金融(P2P金融)企業「エイトパーセント」が代表的な卒業企業だ。

 オ・セフン(吳世勲)ソウル市長は、書面での祝辞を通じて「最近、未来産業インフラの拡充やR&D投資による先端産業の育成を進め、民間主導の成長戦略である『KOGA(KOrea Growth Again)』と共に金融革新を推進し、ビジネスに優しい金融環境の創出に努める」と述べ、「より多くの海外企業や資本、人材が集まる『グローバル金融中心都市ソウル』の旅に対して、引き続き関心と支持をお願いする」と強調した。
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