東京都内のホテルで会談した韓国の趙兌烈外交部長官(左)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相=2日、東京(聯合ニュース)
東京都内のホテルで会談した韓国の趙兌烈外交部長官(左)と中国の王毅・共産党政治局員兼外相=2日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は21日、東京で中国の王毅・共産党政治局員兼外相と会談し、10月末から韓国南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた習近平国家主席の訪韓を実現し、両国関係の新たな転機をもたらすよう努力する考えを示した。

 趙氏は「習主席の訪韓を機に両国の国民生活の向上に役立つ互恵的かつ実質的な協力事業を積極的に推進していくことを期待している」と述べた。

 王氏は「両国は離れられない隣国であり、切っても切れないパートナー」とし、「頻繁に往来しなければならず、ますます親密になる必要がある」と表明。「両国は地域や世界の平和や安定のため、それぞれが重要な貢献をすることができる」と強調した。

 会談ではAPEC首脳会議への習主席の出席など、さまざまな議題について意見交換したとみられる。韓国は今年、中国は来年のAPEC首脳会議の議長国で、両国は同会議の成功のため協力することを確認している。

 また、中国が昨年11月、韓国人が中国に入国する際の短期滞在ビザ(査証)の免除措置を実施したのに続き、韓国も今年7~9月期に団体旅行で訪韓する中国人に対し短期滞在ビザの取得を免除する措置を導入することを受け、両国の人的交流の活性化に関しても議論したとみられる。

 両氏は22日に開かれる韓中日外相会談に出席するため、訪日した。韓中外相会談が開かれるのは昨年9月以来となる。


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