消防当局によると、事故は24日午後6時29分ごろ、江東区のテミョン小学校付近の交差点で発生した。直径20メートル、深さ20メートルほどの大きな穴が発生し、バイクに乗っていたパクさんが穴に落ちて行方不明になった。
残念なことにパクさんは行方不明になってから17時間後の25日午前11時22分ごろ、穴の中心線を起点に50メートル離れた地点で心停止の状態で発見された。転落する直前の服装のままヘルメットとバイクブーツを着用していた。
パクさんを25年前から知る友人のキムさんは葬儀が準備される前に葬儀場に駆け付け涙をこらえた。
キムさんは、「友人が一生懸命生きてきたことは誰も否定できないだろう。本当に誠実に生きてきた」とし、「事業を立て直そうと、会社で働きながら夜には配達の仕事をした。心配になるほど一生懸命生きていたのに、なぜこのような思わぬ事故に遭わなければならないのかわからない」と悲しんだ。
キムさんによると、パクさんは2018年に父親を事故で亡くした後、母親、妹とともに暮らし、実質的に家長の役割を果たした。事業をしていたパクさんは3年前から会社の経営が困難になり、退勤後に副業として配達の仕事を始めたという。事故当日も配達の仕事のため会社から移動している最中に事故に遭ったという。
パクさんの母親は、「なぜこんなことが。息子がかわいそうでならない」と号泣し、遺族らも涙を流した。
一方、今回の事故の原因をめぐり、地下鉄9号線の延長掘削工事と水道管などの複雑な地下施設が複合的に作用した可能性が指摘されている。
ソウル市は明逸洞の道路陥没現場に専門家約10人を派遣し、掘削工事や地下構造物が事故に影響を与えた可能性について調査している。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 85