憲法裁前で警備にあたる警察(資料写真)=(聯合ニュース)
憲法裁前で警備にあたる警察(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国大統領の罷免の是非を判断する弾劾審判の宣告が4月に持ち越されることになり、憲法裁判所付近を警備する警察が「バーンアウト(燃え尽き症候群)」状態に陥った。宣告は当初3月半ばと予想され、警察はこれに基づいて警備計画を推進してきた。だが、宣告日が一向に決まらないことで疲労と予算不足の二重苦に見舞われている。

 警察によると、憲法裁の警備のために上京した地方の機動隊員は31日から日帰りで任務にあたることになる。これまではビジネスホテルに泊まった。

 不規則な寝泊り生活で地方機動隊員の不満が高まった上、宿泊費負担による予算不足の状況などを踏まえての決定だという。

 ある機動隊の指揮官は「憲法裁の宣告がこんなに長引くとは予想できなかった」とし、「機動隊員はバスで移動することになり、これまで以上に体力面できつくなるだろう」と話した。

 これまで通常38の地方機動隊が毎日ソウルに動員された。一つの機動隊が約60人であることを踏まえれば、警察は毎日約2000人分の宿泊費を支出したことになる。実際に警察はこの3カ月間で、出張費予算の8割近くを使った。

 先週は南東部の慶尚北道で発生した山火事に対応するため、機動隊が動員されたほか、尹大統領の罷免を求める労働組合全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)のストライキや農業団体・全国農民会総連盟のトラクターデモなどもあり、疲れがピークに達したとみられる。

 警察関係者は「乾いたタオルを絞るように警察力を運営している」と苦しみを語った。


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