イム・サンソプ山林庁長官は午後、現場で開かれた緊急会見を通じて「山清と河東一帯の主だった火を全て鎮火した」と明らかにした。山林庁中央事故収拾本部によると、今月21日午後3時28分慶南山清郡で発生した山火事は10日間続いた。現在まで把握された山火事の影響区域は山清で1158ヘクタール、河東で700ヘクタールなどで1858ヘクタールと暫定集計された。これはサッカー場2602個の規模だ。
この山火事は発生日の21日から山火事影響区域が100ヘクタール以上に拡散し、山清郡主からすぐに慶南知事に指揮体系が移行された。以後23日からは山火事影響区域が1000ヘクタールを超え、山林庁長官が現場統合指揮となった。しかし当時、キョンサンプクド(慶尚北道)ウィソン(義城)郡の山火事のほうが深刻だと判断し、山林庁長官は義城を現場指揮し、慶南山清・河東の山火事は関連規定により慶南支社に委任した。
山火事鎮火は慶南道主管で、山林庁と山清・河東郡、消防、警察、国防部、気象庁、国家遺産庁、国立公園公団、森林組合などが協力して消火作業にあたった。山林庁長官は慶尚北道7市・郡の主な火種の鎮火を終えた28日午後5時から再び山清・河東山火事場の統合指揮を引き受けた。山火事が初めて発生したここは、チリ(智異)山の裾として知られていた。
今月21日の山火事発生当時現場には秒速13.4mに達する強風が吹いていたため非常に速く拡散され、翌日の22日からは別の尾根に飛火して河東まで影響を及ぼした。山火事の鎮火が遅れた理由については、現地の特性上、厚い活葉樹落葉層があったためだ。山火事鎮火ヘリコプターが大量の水を投下したが、火が落葉層の下にあり、消えた火種が再燃する事象が繰り返された。
また、山火事現場は海抜900mの高い峰に位置し、接近のために必要な林道がなく、隊員の移動を防ぐ広葉樹落葉層と密度の高い低木と草のために人材の現場投入が困難だった。山火事による煙と霧が混ざった煙霧もヘリコプターの運営に困難を加重させた。
この日、イム長官は「今回の山火事消火に尽力した慶南、山清・河東郡、消防、警察、国防部、気象庁、国家遺産庁、国立公園公団、森林組合など多くの機関と団体に感謝する」とし「何より山火消火ヘリコプター隊整備士、山中消火隊、公衆消火隊をはじめ、現場で山火事の消火作業を行った全ての方々の献身的な努力があった」と伝えた。
同時に「主な火種が鎮火するにつれ、自治体中心の残火消火体系に変更する」とし「春の山火事対策期間である5月まで全国の自治体、関係機関と共に山火事予防と対応に最善を尽くすだろう」と付け加えた。一方、今回の山火事による人命被害は死亡4人、中・軽傷10人の14人だ。
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