山火事で全焼した慶尚北道安東市の住宅=(聯合ニュース)
山火事で全焼した慶尚北道安東市の住宅=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国各地で同時に発生した山火事の対応に当たっている中央災難(災害)安全対策本部の高綺童(コ・ギドン)本部長(行政安全部長官代行)は30日、南東部と南部地域の大規模な山火事を同日までに鎮火したと発表した。

 両地域の山火事による死傷者は死者30人を含む75人に上った。焼失するなど被害を受けた面積は計約4万8000ヘクタール。住宅3000棟以上が全焼したほか、国家遺産30カ所、農業施設約2000カ所が被害を受けた。

 高氏は「人的被害も財産被害も(山火事では)過去最大になったと推定している」と述べた。

 22日に南東部の慶尚北道義城郡で発生した山火事は同道北東部の5市・郡に拡大。山林など4万5157ヘクタールが被害を受け、消火活動中に墜落して亡くなったヘリコプターの操縦士1人を含め26人が死亡した。

 21日に南部の慶尚南道山清郡で発生した山火事は周辺の自治体や智異山国立公園に広がった。消火作業中に山清郡の消火隊員や公務員ら4人が死亡した。

 山火事の発生後、29日までに約1万人のボランティアが被災地に駆けつけたほか、復旧や被災者支援のための募金が約550億ウォン(約55億円)集まったという。


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