1日、ソウル市によると、昨年の‘タクシーが不親切’という苦情は2581件で、2023年(3050件)に比べて15.4%減少した。苦情内容の中で不親切が占める割合も2023年の26.5%から2024年は22.6%に減少した。
これまで親切行為違反の従事者に対しては自治区で過料(10万ウォン(約1万160円))を課していたものの、不親切な言動や態度を立証することが難しく、処分率は2%未満だった。これに対し、ソウル市は2023年‘タクシーサービス改善対策’を発表し、‘タクシー運送事業改善命令’を通じて全国で初めて不親切な苦情申告についても不利益措置を施行した。
ソウル市はタクシーの不親切行為が減ったのは、タクシー運輸従事者や業者の苦情管理が功を奏したと見ている。運輸従事者は3件、タクシー業者は10件以上の不親切な苦情が累積し、不親切と最終判定された場合、不利益処分の対象になる。2023年2月から昨年末まで運輸従事者12人、3つのタクシー会社が処分を受けた。
ソウル市は不利益措置に先立ち、個人タクシーが2回、法人タクシーが7回以上の不親切申告があった場合は‘注意’警告し、処分危険段階であることを通知する。昨年末までにタクシー運転手218人とタクシー会社68社に注意通知した。
不親切な申告が受け付けられると、ソウル市は個人・法人タクシー運送事業組合と運輸従事者(タクシー会社)に通報し、申告者と運輸従事者の意見を聴取・総合して不親切な苦情の有無を決定する。申告が累積した運輸従事者は親切教育(4時間)の履修、法人タクシーは2か月間の通信費支援金(月5000ウォン(約508円))の削減措置を受ける。
教育内容には、顧客応対要領(親切なあいさつや不必要な会話の自制など)、旅客法・タクシー発展法上の運輸従事者の遵守事項が含まれている。
一方、個人および法人タクシー業界も不親切減少のために自助努力を傾けている。不親切申告を受けた所属運輸従事者に注意および自主教育を施行しており、‘タクシー料金払い戻し制’を実施して5万ウォン(約5080円)の範囲内で乗客に料金を払い戻ししている。
不親切な苦情の減少だけでなく、ソウルのタクシーサービスの満足度も上がったことが分かった。2024年度タクシーサービス市民満足度調査(ソウル研究院)の結果を見ると、前年比小幅上昇した83.0点を得た。ソウルのタクシーサービスの満足度は2020年82.1点→2021年82.4点→2022年82.2点→2023年82.8点→2024年83.0点と着実に上昇している。
ソウル市のヨ・ジャングォン交通室長は「これまで、タクシーサービス改善のために業界と共に多方面で努力してきた結果、少しずつ不便苦情が減り、利用満足度は高まっている。市民が信じて乗るより親切かつ安全なソウルタクシーになれるよう、改善に最善を尽くしていく」と述べた。
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