聖心堂の「いちごせいろ」(写真=聖心堂のSNSより)
聖心堂の「いちごせいろ」(写真=聖心堂のSNSより)
韓国政府による米粉産業活性化政策が効果を上げ、全国のベーカリーが粉米パンの新商品を発表している。テジョン(大田)を代表するベーカリー、ソンシムダン(聖心堂)の人気商品「いちごせいろ」も米粉で作られている。

農林畜産食品部は2日から、ソウル市内のコエックス(COEX)で全国のベーカリー約100店舗が参加し、米粉を使用したパンを一堂に揃えた「2025年米粉製菓・パン新メニュー開発事業出帆式」を開催する。

農林畜産食品部は米余りを解消し、輸入小麦粉を代替するために導入された「米粉産業」を活性化させるため、全国のベーカリーで米粉を原料にしたパン類の製造を支援している。昨年は30店のベーカリーで約120種の米粉パンと菓子が開発された。

米粉は小麦粉の代わりとして使うことができ、輸入小麦粉の使用を減らすことができる。小麦粉より柔らかくコシのある食感や、胃もたれしにくいことなどが米粉製品の長所として挙げられる。

これまでに開発された米粉パンは、各地域のベーカリーで人気を集めている。テジョン(大田)の聖心堂は果物を使用した菓子など3種類、トゥーレジュールは米粉製ベーグルなど8種、チャンウォン(昌原)のグリーンハウスは米粉製食パンなど38種、タンジン(唐津)のドイツベーカリーはもち米ツイストドーナツなど22種、ソウルのグラーツ菓子店はサンドイッチなど23種類を発売している。

米粉事業の発足式とともに開催される「韓国国際ベーカリーフェア」では誠心堂、 トゥレジュール、グリーンハウス、ドイツベーカリー、グラーツ菓子店など優秀企業約20社の米粉製品の展示と試食イベントも行われる。また、抽選で米粉で作った聖心堂の「いちごせいろ」のプレゼントも行われる予定だ。

聖心堂の看板商品である「いちごせいろ」は、いちご1箱を贅沢に使用し4万9000ウォン(約4980円)という価格で販売され、大行列騒動まで起きた人気商品だ。

農林畜産食品部のビョン・サンムン食糧政策官は「韓国政府は米需給の安定に寄与する米粉が産業として定着できるよう、需給の安定と需要創出を促進する計画」と述べ、「製パン分野は米粉の活用度が高く、米粉の使用拡大が予想され、消費者が米粉製品を手に取る機会が増えるよう積極的に支援する」と述べた。
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