憲法裁が尹氏の罷免を認める決定を言い渡したことを受け、ソウルの大統領室は大統領室庁舎に掲揚された大統領を象徴する「鳳凰旗」(右)を下ろした=4日、ソウル(聯合ニュース)
憲法裁が尹氏の罷免を認める決定を言い渡したことを受け、ソウルの大統領室は大統領室庁舎に掲揚された大統領を象徴する「鳳凰旗」(右)を下ろした=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所が4日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の罷免を認める決定を言い渡したことを受け、外交部は在外公館に対し、同日開催された緊急の閣僚懇談会と国家安全保障会議(NSC)で指示、要請のあった内容を伝えるとともに、政治的中立の義務維持や服務規律の徹底のほか、駐在国との関係管理など担当業務の遂行に尽力するよう指示した。同部が明らかにした。

 大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相はNSCで「米国の新政権と外交・安全保障分野で維持してきた協力の基調を維持し、相互関税など新たな懸案では産業界と共に政府を挙げて緻密に対応できるよう万全を期してほしい」と指示した。

 在外公館内に掲げられている尹氏の写真については、撤去の指示が出されたという。

 また外交部は、各国の在韓大使館にも憲法裁の決定について説明した。

 金烘均(キム・ホンギュン)第1次官は米国のジョセフ・ユン駐韓国大使代理に電話で、堅固な韓米同盟に基づいた両国の協力強化を今後も続けていく意向を伝えた。

 ユン氏は韓米同盟に対する米国の確固たる支持に変わりはなく、今後も韓国政府と緊密な意思疎通と協力を維持すると応じたという。

 鄭炳元(チョン・ビョンウォン)次官補は日本の水嶋光一駐韓大使、中国の戴兵・駐韓大使に電話をかけ、今後も両国関係が発展するよう緊密に意思疎通していく考えを示した。


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