警察と消防当局によると、この日、ソウル鍾路一帯では2人の軽傷者が発生した。いずれも道を歩いていて転倒し、現場で手当てを受けたもので、集会参加の過程で負傷した人数は0人と把握された。
現在までに逮捕された現行犯は1人と確認された。憲裁近くの安国駅5番出口前で警察バスのガラス窓を棍棒で割った男性で、機動隊員の追跡の末に捕まった。
この日、現場では酔っ払った支持者や一部のユーチューバーが取材陣に向かって罵声を浴びせたり、車線に飛び込んでくる場面もあったが、待機していた警察が離隔措置を取ったため、物理的な衝突には至らなかった。
過去と違って流血沙汰が発生しなかった背景には、警察が憲裁付近を車列で囲むなどの措置をとったことにある。
警察は2017年のパク元大統領の解任時にも発令された最高段階の非常体制である「甲午非常」に加え、全国に機動隊228部隊2万人余りを配置し、先月2日、憲裁の半径150mを車壁で囲んだ。このような「封鎖状態」を作るために警察バスなど200台余りが投入された。
また、安国駅1番-6番出口、現代桂洞社屋、貞洞小学校付近の双方向道路はすべて車両通行が統制され、デモ参加者のアクセスも制限された。
警察は鍾路および中区一帯を特別犯罪予防強化区域に分類した後、署長8人が各区域の「責任署長」の役割を果たすよう指示した。この過程で警察機動隊とは別に機動巡回隊、地域警察、交通警察、刑事、対話警察など1500人余りが配置された。
憲裁付近には警察特攻隊が配置され、機動隊もカプサイシン噴霧器や警棒などの装備も用意するなど、万が一の流血事態に備えていた。安全フェンスやマットなどの保護装備が動員されたこととは別に、前日から全国の警察署で保管する銃器・刀剣の持ち出しが禁止され、憲裁付近のドローン飛行も禁止された。
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