5日、光化門広場で弾劾反対集会に参加する尹前大統領の支持者ら(写真=イ・ヨンミン記者)
5日、光化門広場で弾劾反対集会に参加する尹前大統領の支持者ら(写真=イ・ヨンミン記者)
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が罷免された翌日も、広場は尹前大統領を支持する勢力と反対する勢力に分裂した。雨が降って肌寒くなったにもかかわらず、双方はソウル氏チョンノ(鍾路)区のクァンファムン(光化門)一帯で集会を開き、それぞれが大統領弾劾後の課題を挙げた。

尹前大統領の支持者らの集会参加率は、弾劾宣告前の先週末より大幅に減少した。この日の午前、鍾路区の光化門前で始まった「大韓民国立て直し運動本部」の集会は、午後から参加者が増えはしたが、ステージから離れるほどこれまでは見られなかった空席が目についた。それでも支持者らは憲法裁判所の判決を撤回させるために「革命」をしなければならないと声を高めた。

キム・ヨンヒョン元国防部長官はイ・ハサン弁護士を通じて集会で公開した獄中からの手紙を引用し、「終わりではなく始まりだ」と述べ、「自由な韓国を守るために、さらに団結して最後まで戦おう」と呼びかけた。これに対してある男性の参加者は記者に対し「いくら私たちが好きな候補を選んで大統領にしても、こんなことになってしまっては意味がないではないか」と問い返し、「国民を翻弄(ほんろう)したり、法治を捨てた者たちを国民の名前で処断しなければならない」と語った。

司法府の決定を否定する発言は、その後の集会演説でも出た。演壇に上がったサラン第一教会のチョン・グァンフン牧師は「憲法裁の決定に同意できない」と述べた。チョン牧師は「国民抵抗権が正確に適用された事件が四月革命だった」と述べ、「皆さんと私は四月革命と五月革命の準備をしなければならない」と強調した。

チョン牧師は集会の参加者らに対し、各自知人10人に尹前大統領の弾劾が不当だとのメッセージを送ろうと呼びかけた。チョン牧師は「尹大統領の支持率は実はまだ70%を越えている」として「通りすがりの人々に頼んでもみんなが署名してくれるだろう」と語った。さらに「(私も)内乱の扇動、集会デモ法違反、選挙法違反、名誉毀損疑惑について全て無罪判決を受けた」として集会の参加者らを安心させた。

この日、尹前大統領の罷免を要求してきた市民団体「ろうそく行動」は、ソウル市(チュング)中区のスンレムン(崇礼門)近くの通りで134回目のろうそく集会を開催した。午後から強くなった雨のため、集会後に予告されていたデモ行進は中止になったが、集会の参加者らは「民主的な政府を建設しよう」、「内乱勢力は完全に清算されるべき」と書かれたボードを振りながら、キム・ゴンヒ(金建希)前大統領夫人の拘束捜査と内乱に加担した人々の処罰を要求した。

悪天候にもかかわらず、集会の参加者らは前日に行われた大統領の罷免を祝った。この日舞台に上がった共に民主党のチュ・ミエ議員が「(公職者の)責任を問い、満場一致で罷免されたことは皆さんの力が結実したものだ」と呼びかけると、崇礼門付近に集まった参加者らは歓呼した。

チュ議員は12月3日の非常戒厳令発布事件の捜査と次期政権の大統領選挙についても言及した。チュ議員は「法務部長官として尹検事総長を懲戒した当時から昨日の憲法裁の弾劾決定まで、尹前大統領の反憲法的で違法な不正に対して絶えず指摘し、発言してきた」と述べ、「全国民がこの実体を知っていたので正しい審判になったことは幸いだが、あらゆる犯罪と私益の追求や、仮面の裏の実体はまだ完全には明らかになっていない」と指摘した。

また、「罷免は終わりではなく始まりだ」と述べ、「完全な内乱の終息と徹底した改革のために、今回の大統領選挙で勝利しなければならない。次期民主政権が勝利できるよう行進しよう」と呼びかけた。チュ議員の演説が終わると、集会の参加者らは「愛国勢力が団結することにより民主政権を建設しよう」、「内乱の首謀者である尹前大統領夫妻を拘束せよ」とのスローガンを繰り返した。

憲法裁判所は4日の午前11時22分尹前大統領を裁判官の全員一致で罷免した。ムン・ヒョンベ憲法裁所長権限代行は「被請求人(尹大統領)は、軍や警察を動員して国会などの憲法機関を傷つけ、国民の基本的人権を侵害し、憲法を守る義務に背いた」と述べ、「これは国民の信任を裏切ったもので、憲法守護の観点から容認できない重大な法律違反行為だ」と弾劾の事由を明らかにした。
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