警察によると、先月21日午後3時30分ごろ、住民が不審な行動を目撃し警察に通報。駆け付けた警察官が2人を現行犯逮捕した。
調べに対し、A氏らは中国の高校生であると供述。事件の3日前に観光ビザで韓国に入国していたことが確認された。所持品からは、多数の戦闘機写真が発見されたという。
警察はA氏らの身柄を確保し、出国禁止措置を講じた。A氏は「以前から航空機の写真を撮ることが趣味だった」と供述している模様だが、警察は対空情報収集の可能性を含め、あらゆる角度から捜査を進めている。現在、携帯電話のフォレンジックなどを通じ、他の軍事施設や重要インフラにおける同様の行為がないかについても捜査範囲を広げている。
韓国では昨年11月、中国人が国家情報院庁舎をドローンで撮影したとして逮捕されたほか、今年1月には済州国際空港をドローンで撮影した中国人が摘発されている。これらの事案では、現時点まで特にスパイ容疑は確認されていない。
また先月には、現役兵士を買収し軍内部資料を入手しようとした中国人が軍当局に逮捕される事件も発生している。この中国人グループは昨年初頭より、兵士が参加する公開チャットルームに軍人と偽って潜入。一対一のメッセージを通じて軍事機密と引き換えに金銭などを提供すると持ちかけ、買収を試みていたとされる。江原道楊口郡の部隊に所属する兵士1人が実際に買収され、部隊への携帯電話の不正持ち込みや、国防ネットワーク(イントラネット)上の米韓合同演習計画などの内部資料を撮影し、中国側に提供していたことが判明した。ただし、流出した資料に軍事機密に該当する情報は現在のところ確認されていない。
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