安哲秀氏が大統領選への出馬表明　４度目の挑戦へ

【ソウル聯合ニュース】韓国旧与党「国民の力」の安哲秀（アン・チョルス）国会議員は８日、憲法裁判所が尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領の罷免を決定したことを受けて行われる次期大統領選に出馬すると表明した。

　安氏はこの日午前、ソウル市内で出馬宣言式を開き、「国民は（最大野党の）『共に民主党』に政権が渡ることを恐れている」として「李在明（イ・ジェミョン）共に民主党代表に打ち勝てる唯一の候補である安哲秀を選んでほしい」と呼びかけた。

　また、自身は人工知能（ＡＩ）産業を発展させ、政府の医療改革を巡る混乱を解決するための適任者だとして「国民を善悪で区分する対立の世界観を持つ人物ではなく、多様な国民を理解して統合に導く指導者が必要だ」と強調した。

　安氏は元医師で、ＩＴ分野の企業家を経て政治家に転身した。当選４回の国会議員で、大統領選への挑戦は今回が４度目となる。

　無所属だった２０１２年には当時の最大野党「民主党」の文在寅（ムン・ジェイン）候補との野党陣営候補一本化のため出馬を断念したが、１７年には中道系野党「国民の党」候補として出馬し、得票率は３位だった。２２年の大統領選では尹錫悦候補との一本化に合意した。