ソウル郊外の城南市長時代の都市開発事業を巡る不正事件などで背任や収賄などの罪に問われた李在明氏の公判が8日、ソウル中央地裁で開かれた。出廷する李氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル郊外の城南市長時代の都市開発事業を巡る不正事件などで背任や収賄などの罪に問われた李在明氏の公判が8日、ソウル中央地裁で開かれた。出廷する李氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が8日、次期大統領選を6月3日に実施することを閣議決定したことを受け、与野党から出馬表明が相次いでいる。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の罷免に伴い行われる今回の大統領選で、前回2022年の大統領選の雪辱を狙う革新系最大野党「共に民主党」と、不利とみられるなかで再び政権を担うことを目指す保守系の旧与党「国民の力」を中心に各候補者が56日にわたる選挙戦に突入する。

 次期大統領にふさわしい人物を尋ねる各種調査で支持率1位の共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は9日に党代表を辞任し、大統領選に備える見通しだ。早ければ10日に正式な出馬宣言をすることを検討しているという。

 李氏以外では、元慶尚南道知事で閣僚経験もある金斗官(キム・ドゥグァン)元国会議員が7日に同党から最初に出馬を宣言した。金東ヨン(キム・ドンヨン)京畿道知事は9日に出馬を表明する。

 金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道知事や金富謙(キム・ブギョム)元首相も同党から大統領選に出馬することを検討しているという。

 国民の力からは出馬表明に出馬予告を加えるとすでに7人が名乗りを上げており、党内候補を選ぶ予備選に参加する候補者が二桁に達する可能性もある。

 各種の世論調査で保守系候補のうち支持率1位となっている金文洙(キム・ムンス)氏はこの日、出馬に向け、雇用労働部長官を辞任した。9日に出馬を表明するという。

 韓東勲(ハン・ドンフン)前代表は10日に、洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱市長は14日にそれぞれ出馬表明する方針だ。呉世勲(オ・セフン)ソウル市長も近日中に出馬表明するとみられる。

 安哲秀(アン・チョルス)国会議員はこの日、4度目となる大統領選への挑戦を表明した。国民の力の前身の「セヌリ党」で代表を務めたこともある李貞鉉(イ・ジョンヒョン)元国会議員もこの日出馬を表明した。

 慶尚北道知事と仁川市長は9日に出馬表明する予定で、釜山市長、忠清南道知事、大田市長などの広域自治体のトップらも出馬する可能性がある。

 劉承旼(ユ・スンミン)元国会議員のほか、同党の元代表の金起炫(キム・ギヒョン)国会議員や羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)国会議員、尹相現(ユン・サンヒョン)国会議員など尹前大統領の弾劾に反対した議員らの出馬も取り沙汰されており、弾劾に反対したことが党内予備選でどのような影響を受けるのかも注目される。

 また、保守系の野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)国会議員もこの日、大統領選の予備候補登録を行った。国民の力の代表を務めた李氏は今年で40歳となり、大統領選に出馬できるようになった。韓国の憲法によると、大統領選には40歳以上が出馬できる。


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